- せっかく転職したのに、毎日が辛くてもう辞めたい…
- 転職して1ヶ月も経っていないのに、こんなに早く辞めてもいいんだろうか?
- 次の転職先はすぐに見つかるのか、1ヶ月で辞めたら不利になるのでは?
こんな風に悩んでいる方は少なくありません。
転職という大きな決断をして、新しい一歩を踏み出したものの、早くもその職場が合わないと感じてしまうことは珍しくないのです。
この記事では、転職後1ヶ月で退職を考えた際に、本当に辞めるべきかどうかを見極めるポイントや、早期退職の際に気を付けるべき点について解説していきます。
この記事を読むことで、1ヶ月でやめることのメリットのメリットやデメリットを理解し、今後の選択に自信を持って進められるでしょう!
ぜひ最後まで読んで、自身の進むべき道を見つけてください!
転職してから1ヶ月は最も大きな不安を抱える時期
転職して1ヶ月も経たないうちに、もう辞めたい…。
そんな気持ちになることは、誰にでもあるのでしょうか?
もしかしたら、あなたも同じような不安を抱えているかもしれません。
実際に、転職サービス「doda」が行ったアンケートによると、転職後に不安を感じたことがある人は77.4%にものぼるという結果が出ています。
転職後不安を感じたことがない人 | 転職後不安を感じたことがある人 |
22.6%、 | 77.4% |
つまり、約8割の人が転職後に不安を抱えているということです!
さらにどの時期に最も不安を感じたかについての調査では、
引用元:doda
- 転職初日が33.7%
- 内定後~入社前日までが27.8%、
- 転職してから2日目~1週間が17.3%
- 1週間~1ヶ月の間に8.2%
が不安を感じていたというデータもあります。
この結果から、転職1ヶ月以内に不安を抱えることはみんな同じであることがわかります。
しかし、不安を感じたからといって、すぐに退職を決める人ばかりではありません。
この1ヶ月間は誰にとっても特に不安が大きく、辞めたいと感じる可能性が高い時期だと言えます。
それでも、「自分が弱いから…」や「ダメな人間だから…」と思う必要はありません!
新しい職場に慣れるのには時間がかかり、初めは不安やストレスを感じるのは当たり前のことです。
転職直後は、ワクワクする気持ちだけではなく、たくさんの不安も伴うもの。
これは誰もが経験することなので、心配しすぎず、まずは少しずつ新しい環境に慣れていくことが大切です!
転職して1ヶ月で辞めたくなる5つの理由
次に、転職して1ヶ月で「辞めたい」と感じる代表的な5つの理由を見てみましょう!
- 周囲の人間や上司との関係がうまく構築できない
- 社風や職場の雰囲気が合わない
- 新しい業務を覚えられずにミスをしてしまう
- 仕事の内容にやりがいを感じられない
- 入社前の条件提示と異なる
①周囲の人間や上司との関係がうまく構築できない
新しい職場に入ると、周囲は見知らぬ人ばかりで、誰に何を相談すればいいのかすら分からない状況に陥りやすいですよね。
特に内向的な性格の人であれば、その不安や孤独感はさらに強く感じることでしょう。
誰に声をかけてよいのか迷ってしまい、ひとりぼっちに感じることも少なくありません…!
また、こうした不安は自分だけでなく、実は周囲の人も感じていることが多いです。
新しく入ってきた人に対して、
- 「どんな人なんだろう?」
- 「どんな経験を持っているんだろう?」
と探り合う状況が続くため、なかなか距離が縮まらないことも十分に考えられます。
このような状況では、コミュニケーションがスムーズに取れず、結果的に不安がさらに増してしまうこともあるでしょう。
②社風や職場の雰囲気が合わない
新しい職場に入ると、「思っていた社風と違うな」と感じたり、「職場の雰囲気が合わないかもしれない」と不安になったりすることがあります。
特に、前の職場に長く勤めていた場合、新しい環境に慣れるまで時間がかかることが多いです。
人は無意識に、前の職場と比較してしまいがちです。
「前の職場ではこうだったのに…」
「前の職場ではもっとこうしていたのに…」
といった思考が頭をよぎるのは自然なこと。
なぜなら、前の職場の方が長く慣れ親しんだ環境だからです。
そのため、今の職場で感じる違和感は、単に新しい環境に慣れていないだけかもしれません。
③新しい業務を覚えられずにミスをしてしまう
新しい職場では、これまでとは異なる業務内容ややり方に直面することがほとんどです。
そのため、最初のうちはミスが多くなったり、業務をなかなか覚えられなかったりすることもよくあります。
新しい環境に入れば、それだけ覚えることも多くなります。
例えば、
- 同僚の名前や顔
- 業務の流れ
- 取引先の特徴
- オフィス内の物の配置
- 使ったことのないツールやシステムの操作方法
など、幅広い知識が求められます。
これに加えて、社則や就業規則まで理解しなければならないため、慣れるまでには時間がかかるものです。
こうした状況でミスをしてしまうと、その度に指摘され、自信を失ってしまいますよね。
ミスが重なると「自分には向いていないのでは」と感じてしまいがちですが、誰でも新しい職場に慣れるまでには時間がかかるもの。
焦らず、少しずつ自分のペースで慣れていくことで、ミスも減っていくはずです!
仕事の内容にやりがいを感じられない
新しい企業に入社してみたものの、実際に担当する仕事が思っていた内容と異なることは少なくありません。
期待していた仕事ではなく、雑用や先輩社員のサポートが中心になることもあるでしょう。
そうした状況では、「自分がやりたかった仕事ではないな…」と感じてしまいますよね…
また、希望していた業務に携わるチャンスがなかなか巡ってこない場合、やりがいを見出せず、モチベーションが上がらないこともあります。
仕事に対して情熱を持てないと、転職を考えたくなるのも無理はありません。
ただし、最初の段階ではどんな職場でも、基礎的な業務が多くなるのも当然のこと。
まずは、少しずつ自分のスキルを発揮する機会が増えていくことを期待しながら、今の仕事に対して前向きに取り組むようにしましょう!
入社前の条件提示と異なる
入社前に提示された条件と、実際の待遇や業務内容が異なるケースは少なくありません。
例えば、
- 給与が違う
- 勤務時間や条件が思っていたものとズレている
- 希望した部署に配属されない
このようなことはよくあります。
こうした相違があると、入社したばかりでも「話が違う」と感じ、退職を考えるきっかけになってしまうことがあります。
特に、待遇面での違いは信頼関係を築く上でとても重要です!
提示された条件とかけ離れている場合、会社に対する不信感が生まれ、そのまま働き続けることに不安を感じる人も。
このようなギャップが退職の理由の一つになるのです。
1ヶ月で退職したくなる理由は人それぞれですが、条件の違いは特に強いストレス要因となります。
他にも、いくつか理由が重なって退職を決断するケースもあるので、一つ一つの不満がどれだけ自分にとって重要かを見極めることが大切です。
1ヶ月で退職するメリット
1ヶ月という短期間で退職することにはデメリットばかり目立ちがちですが、実はメリットもあります。
ここでは、1ヶ月で退職することがもたらすポジティブな面について紹介します。
ストレスから開放される
仕事において感じるストレスの原因はさまざまです。
上司との関係や、仕事へのモチベーションの低下、さらにはミスが続いて自信を失うことなど、悩みは人それぞれ異なります。
退職を決断することで、今抱えているこれらのストレスから解放されるのは大きなメリットと言えるでしょう!
しかし、一時的にストレスが解消されても、問題の根本が解決されていないと、次の職場でも同じ悩みを抱える可能性があります。
そうならないためにも、転職の際には自分に合った環境を見極めることが大切です!
やりがいのある仕事を見つけられる可能性が広がる
もし、
自分のキャリアプランと大きなズレがある
仕事内容にやりがいを感じない…
と感じた場合、早めに見切りをつけて退職することで、新たなチャンスが広がります。
目指していた職業や業界に早くシフトすることで、理想のキャリアに近づく可能性が高まるでしょう。
特に、転職前に思い描いていた業務内容と実際の仕事が大きく異なっている。
そういった場合、退職を決断することで必要なスキルを学んだり、将来目指している方向へ進むための時間を確保したりすることができます。
最終的に、やりがいを持って働ける職場へたどり着くための近道になるかもしれません!
1ヶ月で退職するデメリット
一方で、1ヶ月で退職することにはデメリットもあります。
ここでは、3つの主なデメリットを確認しておきましょう。
失業保険がもらえない可能性がある
厚生労働省によると、失業保険の受給資格は「原則として、離職前の2年間に被保険者期間が12ヶ月以上であること」が条件となっています。
そのため、1ヶ月で退職してしまうと、この条件を満たさず、失業保険がもらえない可能性が高いです。
失業保険が受け取れないことは、特に次の仕事がすぐに見つからないと、生活に大きな影響を与えるため、注意が必要です。
退職を考える際には、経済的なリスクを十分に考慮してから決断することが大切です。
転職活動での不利益が生じる可能性がある
次の職場を探す際、面接で必ず転職回数や退職理由について聞かれます。
特に1ヶ月で退職した場合、面接官は「すぐに辞めてしまうのでは?」という不安に思われる可能性があります。
この印象が転職活動において不利益となり、選考で不利に働くことも考えられます…!
また一度だけでなく、短期間での退職が2度、3度と繰り返されると、さらに採用されにくくなるリスクが高まります。
採用担当者に対して安心感を与えるためには、退職理由やこれからのキャリアについて前向きに説明できるように準備が必要です。
辞めることのハードルが低くなってしまう可能性がある
一度退職を経験すると、次も簡単に辞めてしまう「辞め癖」がついてしまう可能性があります。
嫌なことが起きた際に、その問題を解決するのではなく、すぐに退職を選ぶことが習慣化してしまうのです。
このような習慣は、転職活動で不利になるだけではありません!
短期間での退職を繰り返すことで、キャリアに一貫性がなくなり、スキルや成長のチャンスを逃すことになります。
退職は本来、慎重に決断すべき大きな選択です。
しかし、頻繁に転職を繰り返すことで、退職に対する抵抗が薄れ、長期的に見るとキャリアに悪影響を与えるリスクが高まることを覚えておきましょう。
退職を決意する前のチェックリスト
1ヶ月で退職を考えている場合、感情的に決断してしまうと後悔することもあります。
退職を決める前に、一度立ち止まって冷静に状況を振り返ることが大切です。
以下のチェックリストを参考に、今の職場で改善できることや、他に選択肢がないかを確認してみましょう!
- 一時的な感情ではないか
- 自分で変えられる事があるか
- パワハラ・セクハラが横行しており、改善の余地がないか
- ブラック企業でモラルや法律に反した業務を行っていないか
- 今の企業で勤務を継続するメリットはあるか
- 心身に不調が出ていないか
一時的な感情ではないか
入社して1ヶ月は、多くの人が仕事や新しい仕事・環境に慣れず、ストレスを受けやすい時期です。
もう少し様子を見て、少しずつ会社に慣れてくることを期待できるかもしれません。
今はミスが多いかもしれませんが、仕事に慣れれば、自然とミスも減り、自信も取り戻せるでしょう。
そうなれば、仕事の効率も上がっていくはずです!
また嫌なことがあると、そのことばかりに意識が向いてしまうものです。
目の前のネガティブなことに囚われてしまい、冷静な判断が難しくなることもあります。
そこで一度立ち止まり、転職する前に思い描いていたキャリアプランをもう一度振り返ってみてください。
今の会社で実現したかったことや、転職を決意した理由を思い出すことで、現在の辛い時期を乗り越える手助けになるかもしれません。
自分で変えられる事があるか
職場での人間関係がうまくいかない場合や、業務に悩んでいるときは、まず身近に相談できる人を探してみましょう。
同じ部署の同僚や、同期の社員に話を聞いてもらうのも良い方法です。
同じ時期に入社した人とは、共通の悩みを共有でき、話し合うことで前向きに現状を乗り越える力を得られるかもしれません!
さらに、一度自分自身の行動を振り返り、改善できる部分がないかを考えてみましょう。
人間関係を円滑にするためには、以下の基本的な行動が役立ちます。
- 自分から積極的に挨拶をする
- 笑顔を心がける
- コミュニケーションを積極的に取る
- わからないことは素直に聞き、感謝を伝える
- 仕事や人を覚えるために工夫する
これらの基本的な行動を心がけることで、自分自身の姿勢が変わり、周囲の反応も良くなる可能性があります。
努力する姿勢は必ず見られていますし、自分の行動が変われば、周りの協力も得られるようになることも。
自分自身を変えることで、職場の環境も変わる可能性があるため、まずは取り組んでみることが大事です!
それでも状況が変わらない場合は、退職についての判断を考えても良いかもしれませんね。
パワハラセクハラが横行しており、改善の余地がないか
企業の体質としてパワハラやセクハラが横行している場合、早めに退職を検討することが賢明です。
令和4年4月からは、すべての企業に対して「パワハラ防止処置」が義務付けられました。
参考:「パワハラ防止措置の義務化」についての厚生労働省のパンフレット
職場におけるパワーハラスメント防止対策が事業主に義務付けられました!(PDF)
これが守られていない場合や、職場での改善の兆しが見られない場合は、自力での解決が難しい状況と言えます。
パワハラやセクハラを目撃したり、実際に被害を受けたりした場合、自分の健康や精神的な安定を守るために、退職を検討しましょう。
こういった問題は自分一人の力で解決するのが難しいため、無理せず自分のために退職の行動を起こすことが大切です!
ブラック企業でモラルや法律に反した業務を行っていないか
会社がブラック企業だと感じた場合、早期に退職を前向きに検討する必要があります。
例えば、
- 長時間のサービス残業が常態化している
- 過剰なノルマを課せられている
- 賃金の未払いが発生している
このような場合、それはモラルや法律に反した業務環境です。
こうした環境では、改善の見込みがないことが多く、心身への負担も大きくなりがちです。
このような企業に長くいると、ストレスが溜まり、健康にも悪影響を及ぼす可能性があります。
企業体質の問題である場合、自分一人の力では解決できないことが多いため、早めの退職や転職活動を進めましょう!
自分の将来のためにも、モラルや法に反する業務環境に我慢する必要はありません!
もしブラック企業かどうか判断に迷う場合、労働基準監督署に相談することも一つの手段です。
今の企業で勤務を継続するメリットはあるか
今の職場で働き続けるか迷っている場合は、自分のキャリアプランと現状をしっかり比較することが大切です。
もしスキルアップの機会が限られている、目指すキャリアとは異なる道に進んでいると感じるなら、退職を検討するのも一つの選択肢です。
また、やりがいや成長を感じられない環境に長くいることは、将来的なキャリアにとってマイナスになる可能性があります。
自分の目指す目標やビジョンを再確認し、今の職場でそれを達成できるかどうかを冷静に判断してみましょう!
心身に不調が出ていないか
就職後に大きなストレスを感じ、体調不良やメンタル面での不調が出ている場合、退職を検討する必要があるかもしれません。
心身の健康を守ることは、一番優先にすべきことで、無理して働き続けることで症状が悪化する可能性もあります。
まずは第三者に相談してみたり、必要に応じて医療機関を受診したりするなど、自分自身を守るための行動を取ることが大切です。
自分一人で抱え込まず、専門家の助けを借りて、今後のキャリアを冷静に判断していくことが、心身の健康を守るための第一歩です。
【結論】退職を再検討する場合は3ヶ月待つべき!
前述のとおり、退職を考える際には一時的な感情で決断するのではなく、まずは冷静に状況を見直し、自己改善に取り組むことが重要です。
では、どのくらいの期間様子を見るべきかについては、目安として3ヶ月をおすすめします。
転職サービス「doda」が行ったアンケートによると、転職後の不安を抱えていた人のうち、約60%の人が半年以内にその不安を解消しています。
特に1~3ヶ月の間で不安が解消したという回答が多く、業務に慣れたり、人間関係が良くなったと感じる時期が3ヶ月が一つの目安となります。
そのため、まずは3ヶ月間しっかりと自分の力でできることを試してみましょう!
それでも状況が改善されない、あるいは退職の気持ちが強く残る場合は、その時点で次のステップに進むことを検討してください!
転職後1ヶ月で退職する際は冷静に考えて判断しよう!
今回は、転職後1ヶ月で退職を考えた際に、本当に辞めるべきかどうかを見極めるポイントや、早期退職の際に気を付けるべき点について解説していきました。
- 転職して1ヶ月で辞めたくなる5つの理由は?
- 周囲の人間や上司との関係がうまく構築できない
- 社風や職場の雰囲気が合わない
- 新しい業務を覚えられずにミスをしてしまう
- 仕事の内容にやりがいを感じられない
- 入社前の条件提示と異なる
- 1ヶ月で退職するメリットは?
- ストレスから開放される
- やりがいのある仕事を見つけられる可能性が広がる
- 1ヶ月で退職するデメリットは?
- 失業保険がもらえない可能性がある
- 転職活動での不利益が生じる可能性がある
- 辞めることのハードルが低くなってしまう可能性がある
- 退職を決意する前のチェックリストは?
- 一時的な感情ではないか
- 自分で変えられる事があるか
- パワハラ・セクハラが横行しており、改善の余地がないか
- ブラック企業でモラルや法律に反した業務を行っていないか
- 今の企業で勤務を継続するメリットはあるか
- 心身に不調が出ていないか
転職を決意し、新しい職場でスタートを切ったものの、実際に働いてみると悩みや不安でいっぱいになります。
「転職そのものが間違いだったのかもしれない」と感じてしまうことがあるかもしれません。
早期退職はストレスからの解放という側面もありますが、次の転職活動への負担や不安を抱えることもあるため、冷静に考えることが大切です。
焦らず、自分の気持ちと向き合い、今後そうすべきかを慎重に判断しましょう!
自分のキャリアを前向きに進めるための行動を、ぜひ今から始めてみてください!
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